将棋指しは王手飛車の夢を見るか

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【棋王戦】第4局 永瀬拓矢七段vs渡辺明棋王

棋王戦の第4局が行われ、熱戦の末、先手の永瀬七段が勝ち、番勝負は2ー2のタイとなりました。棋王位の行方は最終第5局で決まることとなります。

戦型は相掛かり。角換わりかと思いましたが、このシリーズでは初の相掛かり採用です。

序盤から積極的な渡辺棋王は、4筋と6筋の位を取って銀で支える非常にふくらみのある形にして、対する永瀬七段は低い陣形に構えます。

形勢は、先手の利を活かした永瀬七段が着実に評価値を上げ、中央の主導権を奪い返す力強さを見せます。後手の飛車を追い回すあたりではニコニコ生放送の中継では評価値は四桁になり、このまま勝ち切るかに思っていました。

しかし、なかなか決め手にかける先手の隙を後手渡辺棋王が突いて、傾いていた形勢はみるみるうちに互角に戻り、ニコニコ生放送のコメントも騒然とします。底力を見せて渡辺棋王が防衛となるか、手に汗握る展開です。

永瀬七段は、いったいどこまでが読み筋だったのか、明らかに形勢が難しくなっても、時間に追われながらもギリギリのところで的確でした。一時は自陣に縛り付けられたら二枚の角が舞い上がり、絶妙な筋を捻り出しました。

後手も、先手玉に最後まで迫りましたが一歩及ばず、投了となりました。評価値以上に、勝つということの難しさを感じた一局です。

また、ニコニコ生放送では今度叡王戦の番勝負に挑む高見六段が解説でしたが、わかりやすい解説で、難解な中終盤を観戦するのにとてもありがたい存在でした。