将棋指しは王手飛車の夢を見るか

観る将であり指す将。将棋の話題と勉強のメモをつらつらと更新します。目標はアマ初段!

【順位戦】A級プレーオフ 豊島将之八段vs広瀬章人八段

A級プレーオフは三回戦が行われ、先手豊島八段vs後手広瀬八段の対局の結果、豊島八段が勝利し、四回戦に進みました。

順位戦では後半に失速してしまった結果、プレーオフのパラマス式トーナメントでは一番下からのスタートになってしまった豊島八段ですが、ここにきて復調し、三連勝となっています。しかもすべての対局の振り駒で先手を引くという流れの良さも見せます。

将棋は角換わり相腰掛銀でした。先につっかけたのは広瀬八段でしたが、すぐに豊島八段が端と三筋を絡めて攻めだします。下図は先手が歩の連打で銀を引っ張り出したところです。

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この歩に同銀と取るか、同桂と取るか、8八歩と一回入れるかなどかなり手が広く、次に広瀬八段が手を指したのはおよそ2時間後でした。指し手は同桂、これに対して先手は端から香車を手に入れ3八香打。銀と、さらには玉までをにらむ一手でした。これ自体は読み筋でしょうし、評価値としても変化はなさそうですが、ここまで豊島八段がうまい具合に広瀬八段に時間を使わせているなと思いました。 

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 上図は投了図です。一度は五段目まで逃げた後手玉も、飛車の圧力で戻され、最後は龍とと金に囲まれ投了となりました。先手は、攻める途中も何度となく放たれる後手からの厳しい攻め出しに落ち着いて対応して、きっちり勝ち切ることができました。

後手の飛車は結果的には不動駒となってしまい、広瀬八段としては攻め切ることができず残念な結果です。

厳しいスケジュールに体調面が心配される豊島八段ですが、それを感じさせない強さです。まるで対局ハイになっているかのよう。今週はがけっぷちの王将戦が控えており、日曜日にはプレーオフの次戦であるvs羽生善治竜王戦があります。