将棋指しは王手飛車の夢を見るか

観る将であり指す将。将棋の話題と勉強のメモをつらつらと更新します。目標はアマ初段!

【王位戦】挑決リーグ紅組 近藤誠也五段vs羽生善治竜王

菅井王位への挑戦を争う紅白リーグ戦が開幕しました。

開幕局は、紅組の近藤誠五段vs羽生竜王です。
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 戦型は横歩取り横歩取りの先手番は近藤誠五段の得意とする形です。

定跡通りに進行した後に先に仕掛けたのは後手羽生竜王で、9筋の歩を突く手。羽生竜王はその後もたびたび端に嫌みをつけながら、非常に積極的に駒を進め、巧みな角交換から竜を作ることに成功します。このまま攻められていては面白くない近藤誠五段も飛車先の歩を突いて対応させようとしますが、羽生竜王はこの仕掛けを無視し、強く相手陣に踏み込みました。飛車を取って二枚飛車に構えた局面は明らかに後手良しだったかと思います。

しかし、先手は7九の銀を6八成と先手の歩を取るように動けば勝ちと思われた局面で、羽生竜王が指した手は8九歩成でした。

この一手は形勢はわからなくなり、先手が後手玉を詰ますことができるかという展開になりました。先手も、手を間違えると一気に自玉が危険なので、お互いに一分将棋のなか、非常に緊張感漂う時間でしたね。

羽生竜王は、おそるべき終盤力で、ただ逃げるのではなく、手番が回ってきたときに確実に先手玉を詰ますことができるよう、相手に駒を打たせてそれを回収するように工夫していました。このあたりは本当に恐ろしい読みでした。

最後は、先手の攻めの一瞬を隙を突いて後手が再反撃し、近藤誠五段がやや受け間違えて、羽生竜王の勝ちとなりました。

紅白リーグ初戦は、最後まで気の抜けない熱戦となりました。