将棋指しは王手飛車の夢を見るか

観る将であり指す将。将棋の話題と勉強のメモをつらつらと更新します。目標はアマ初段!

【棋王戦】渡辺棋王vs永瀬七段 第1局

一日制で行われる五番勝負、棋王戦が始まりました。防衛を狙う渡辺棋王に挑むのは、「軍曹」の異名を持つ永瀬七段です。

私はいわゆる観る将として将棋に興味を持ったのですが、そのきっかけは、この永瀬七段の、将棋電王戦FINAL第2局Seleneとの対局でした。

この一局については、当時の記事や感戦記を読んでいただければよくわかると思いますが、当時すでにプロ棋士を圧倒しつつあったコンピュータ将棋に対して、あまりに鮮烈な勝利でした。

そんなきっかけで将棋にハマったので、それ以来永瀬七段のことを応援しています。今回も言わずもがなです。

先手渡辺棋王・後手永瀬七段の将棋は、戦型は相居飛車。先手矢倉に後手雁木という、最近流行りの雁木が登場しました。増田五段をして「矢倉は終わった」と評される戦型になりました。

渡辺棋王はさすがの指し回しで玉を8八に囲いつつ、後手の右桂を使いづらく、雁木のいやな間延びした陣形にさせることができました。そして午後三時過ぎには3筋と端を絡めて先手良しの形に。

このまま渡辺棋王が押し切るかと思いきや、相手は永瀬七段です。負けない将棋をモットーに、揮毫の「根性」そのままに、入玉を目指して恐るべき粘りを見せ始めます。

解説やネットでは、相入玉持将棋の可能性も持ち出され騒ぎになりました。それほどまでに永瀬七段の粘りは脅威なのです。

しかし、少しずつベテランの域も近づきつつある渡辺棋王は、そうした粘りに的確に対処し、後手玉を八段目で捕らえることに成功したのでした。

終わってみれば先手の圧勝、そんな将棋だったかもしれません。しかし、番勝負という2局目以降を考えたとき、永瀬七段のこの粘りは少なからず二人の対局に影響を与えることでしょう。

そして渡辺棋王ですが、昨年末の竜王失冠や、最近のコンピュータ将棋の影響を受けつつある早い攻めの将棋に対してなかなかフィットできない様子を本人のブログで吐露していました。そうした自分にとって苦しい流れを振り払うかのような今局の将棋は、残りの番勝負でも「強い」渡辺棋王が見られることを予感させるには十分でした。

第2局も目が離せません。