将棋指しは王手飛車の夢を見るか

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【王将戦】一次予選 南九段vs藤井五段

現在七番勝負真っ最中の王将戦は、既に来期の挑戦を争う一次予選が始まっています。

今局は、先日に昇段した藤井五段と、王将のタイトル三期の実績を持つ南芳一九段の対局でした。

序盤は対抗系で駒組が進み、先手の南九段は三間飛車に美濃囲い、後手藤井五段は居飛車穴熊に構築します。

長い中盤にかけて、棋譜コメントによれば徐々に先手がよくしていったようです。このあたりは正直力不足でわからないのですが、穴熊に対して振り飛車が十分よくなっていたそう。

形勢がやや変わったのは、後手が馬を自陣に引いてからでしょうか。

先手は穴熊を崩そうと攻めを用意しますが、藤井五段は自陣をがっちり固めて粘ります。南九段は自陣の角を攻めに参加させ、互いに龍馬を作る派手な盤上になり、大駒を交換してややすっきりしたところで藤井五段は端攻めを敢行しました。この時点で126手、まだ終局は見えません。

170手を迎えると、駒のほとんどが右側に寄っています。藤井五段は、穴熊の厚みを上部に押し上げて、先手玉の少しずつ働きかけていきます。

そして200手を超えると形勢ははっきり後手優勢になり、そのまま先手玉を寄せきり、230手をもって南九段が投了しました。

Twitter上などでは、「あそこから逆転するのか…!?」と、藤井五段の粘りと長手数になっても集中を切らさない様子が評判になっていました。藤井五段のある種の底力を感じる対局となったわけです。

そして、この対局に勝った藤井五段は、続く二回戦では師匠である杉本昌七段と対局するとこになりました。公式戦で遂に訪れた師匠との初対局です。