将棋指しは王手飛車の夢を見るか

観る将であり指す将。将棋の話題と勉強のメモをつらつらと更新します。目標はアマ初段!

【棋聖戦】三浦弘行九段vs豊島将之八段

羽生棋聖への挑戦をかけた最後の対局が行われ、豊島八段が挑戦権を勝ち取りました。

先手の三浦九段は序盤から棒銀で驚異的な攻めっ気で主導権を握り、将棋は瞬く間に終盤戦の様相を呈しました。一時はかなり先手有利な形勢でしたが、勝ちきるために必要な候補手は見えづらく、結果形勢の針は一瞬で後手に傾く非常に緊迫した内容となりました。

最後は豊島八段が精確に指し、先手は受けなしで投了でした。

順位戦A級同士の非常に見応えのある一局だったと思います。勝った豊島八段のようやくのタイトル獲得なるか、6月に始まる棋聖戦に期待です。

【NHK杯】三浦弘行九段vs大橋貴洸四段

「藤井六段がいなければ」

去年の大橋四段は多くのファンがそう思うように、藤井六段の活躍の陰にいながら、実は驚異的な成績を残していた新人でした。やや奇抜な服装選びが話題になりますが、将棋の強さを本物でした。

おそらく藤井六段がいなければ成績優秀者として出場していたであろうNHK杯も予選からの参加で、都成四段との若手対決に勝利しての本戦出場です。

相手はA級棋士の三浦九段。去年素晴らしい成績を残した大橋四段ですが、まだA級棋士に勝った経験はありません。

山崎NHK杯選手権者が解説で、戦型予想では相居飛車を明言していましたが、蓋を明けてみれば後手大橋四段の四間飛車でした。どちらかというと三浦九段を応援していた私ですが、振り飛車党なので、4筋に飛車が振られた瞬間に、後手応援に変わりました(笑)

端の位を取って先手の穴熊を誘う後手に、乗る三浦九段。頑強な居飛車穴熊を崩すことができるか注目でしたね。

後手は美濃囲いかと思いきや変則的な銀上がりで、銀冠を目指すのかと思いましたが、解説の山崎八段からは飛車を9筋に振り直す地下鉄飛車の構想が示されました。三浦九段もその雰囲気を感じ取ったのか、端に戦力を寄せ、対して後手は6筋に手を付けるなどする応手。

大橋四段は序盤から指し手が非常に早く、攻めも意欲的で、桂馬と香車だけで端攻めを開始しました。果たして無理攻めなのではと思われる攻め筋ですが、大橋四段は構わず攻め続けます。

大方の予想では、後手の攻めが切れて先手が盛り返して勝ちになるものと考えられていたはずですが、そこは意外に、なかなか攻めが切れず、そのまま押しつぶしてしまいました。先手も最終盤に後手玉に迫りますが捕らえることができずに投了となりました。

早指しならではの指し回しと、時間の使い方が生きた一局だと思います。

【叡王戦】第1局 金井恒太六段vs高見泰地六段

先手は金井六段で後手が高見六段、戦型は横歩取りでした。

横歩取りは、じわじわとリードを広げていくというよりは、わずかな隙を突いて技を決め、短手数で決着がつくイメージを持っています。本局はそれを象徴するかのような展開で、中盤までは形勢は互角だったように思います。

私程度の棋力で見ていると、先手は二筋から攻めて龍を作って、けっこういいのではと思っていました。しかし後手から先手陣への角の打ち込みから桂馬を利用した王手龍取りという一閃が炸裂し、高見六段の初戦勝利となりました。高見六段からすれば、後手番での勝利は大きいでしょうが、もちろんまだまだ油断できません。

明日から叡王戦

佐藤名人と羽生竜王名人戦が華々しく開幕しました。同じく、明日から新タイトル戦である叡王戦が開幕します。

金井恒太六段と高見泰地六段、果たしてどちらがシンデレラボーイとなるでしょうか。

変則持ち時間制ですが、明日は5時間で、対局場は名古屋城です。

【名人戦】第1局 羽生善治竜王vs佐藤天彦名人 2日目

1日目から激しい斬り合いになった将棋を、難しい終盤を経て羽生竜王が勝利で飾りました。互いに踏み込むこの手順に進んだ両者に拍手を送りたいです。

名人戦は始まったばかりです。2局以降も目が離せません。

【名人戦】第1局 羽生善治竜王vs佐藤天彦名人 1日目

第76期名人戦佐藤天彦 名人 vs 羽生善治 竜王http://nico.ms/sm33035730?cp_webto=share_others_androidapp

今日から名人戦が始まりました。ニコニコ動画でPVが発表されましたが、先崎九段の文章はやはり良いですね。うるうるしてしまいました。

大一番の第1局、戦型は横歩取りでした。2年前、佐藤名人が羽生竜王から名人位を奪ったときに用いた得意戦法です。あの続き、あるいリベンジということでしょうか。

まだ1日目であるにもかかわらず、互いに龍と馬を作り玉に迫る激しい展開になりました。お互いの今回のタイトル戦にかける思いが伝わってくるようで、ファンとしては気持ちが引き締まる思いです。

2日目、果たして先勝を飾るのはどちらでしょうか。

【竜王戦】阿部光瑠六段vs藤井聡太六段

もし藤井六段が勝てば七段昇段にリーチとなる一局ですが、とても激しい戦いになりました。

夕食休憩を迎えても形勢は不明で、後手の藤井六段が良くなってからも、阿部六段の素晴らしい指し回しで決め手を与えず、難解な終盤戦に突入。左辺が主戦場でしたが、先手が鉄壁の守りを築くと、争点は右辺へ。藤井六段の柔軟な対応が光りました。

阿部六段も勝負手を連発して局面をひっくり返そうと試みますが、わずかに及ばず、藤井六段の勝利となりました。