将棋指しは王手飛車の夢を見るか

観る将であり指す将。将棋の話題と勉強のメモをつらつらと更新します。目標はアマ初段!

【順位戦】C1 藤井七段vs豊川七段

前期順位戦を一期抜けでC1に上がってきた藤井七段の今期が開幕です。相手はマンモスことダジャレ棋士・豊川七段でした。

戦型は豊川七段が珍しく向かい飛車、やはり藤井七段相手に相居飛車では…。ということでしょうか。

前評判のとおり、結果だけ見ればやはりという藤井七段の勝利でしたが、途中の後手からの飛車の捌きは先手もうっかりすると途端に劣勢になる場面だったようで、見せ場でしたね。

それにしても、藤井七段は驚異の終盤力のなせる技なのか、序中盤で時間を使うのを厭わないですね。相手も彼の終盤力をわかっていますから、序盤からリードを取らなければ思うのでしょうが、それをさせてくれない腰の重さです。

藤井七段は快調な滑り出しですが、なんせ順位が低いので一敗でもすると昇級はいっきにわからなくなる緊張感です。さてどうなるでしょうか。

新宿将棋センターに行ってきました

昨日土曜日、初めてとなる新宿将棋センターに行って将棋を指してきました。

1局目(相手1級)

後手番で四間飛車に。対抗型で、1筋の端をやられるも相手の攻めが割と遅く、高美濃に組み替える途中で飛車を6筋に振り直して、そこから盛り返して勝ち。将棋センターデビューを白星で飾れました。

2局目(相手初段)

こちらが先手の四間飛車で対抗型。攻めがうまく行ったのに寄せで失敗して逃げられてしまい負け。初段相手に勝つチャンスがあったのに逃してしまってかなり悔しいです。

3局目(相手1級)

先手四間飛車で対抗型。角交換した序中盤で角の打ち込みを受けて作戦負けだが、そこから強引に攻めて、しっかり寄せて勝ち。相手玉に詰めろをかけた最終盤も相手からの反撃をしっかり受けられたのがよかったです。

4局目(相手1級)

先手で四間飛車三間飛車の相振り。もうだいぶ頭がへろへろで、へんてこな手を差し続け、まったくいいところなく負け。

まさか将棋センターデビューで2勝もできると思っていなかったので、まさしく望外でした。手合いをつけてくれた受付の方に感謝ですね。

認定していただいた級位は2級でした。初段の方に勝っていれば、あるいは最終局に勝っていれば1級もあり得たかなと思うと残念ですが、昇級めざしてまた行きたいと思います。

【棋聖戦】三浦弘行九段vs豊島将之八段

羽生棋聖への挑戦をかけた最後の対局が行われ、豊島八段が挑戦権を勝ち取りました。

先手の三浦九段は序盤から棒銀で驚異的な攻めっ気で主導権を握り、将棋は瞬く間に終盤戦の様相を呈しました。一時はかなり先手有利な形勢でしたが、勝ちきるために必要な候補手は見えづらく、結果形勢の針は一瞬で後手に傾く非常に緊迫した内容となりました。

最後は豊島八段が精確に指し、先手は受けなしで投了でした。

順位戦A級同士の非常に見応えのある一局だったと思います。勝った豊島八段のようやくのタイトル獲得なるか、6月に始まる棋聖戦に期待です。

【NHK杯】三浦弘行九段vs大橋貴洸四段

「藤井六段がいなければ」

去年の大橋四段は多くのファンがそう思うように、藤井六段の活躍の陰にいながら、実は驚異的な成績を残していた新人でした。やや奇抜な服装選びが話題になりますが、将棋の強さを本物でした。

おそらく藤井六段がいなければ成績優秀者として出場していたであろうNHK杯も予選からの参加で、都成四段との若手対決に勝利しての本戦出場です。

相手はA級棋士の三浦九段。去年素晴らしい成績を残した大橋四段ですが、まだA級棋士に勝った経験はありません。

山崎NHK杯選手権者が解説で、戦型予想では相居飛車を明言していましたが、蓋を明けてみれば後手大橋四段の四間飛車でした。どちらかというと三浦九段を応援していた私ですが、振り飛車党なので、4筋に飛車が振られた瞬間に、後手応援に変わりました(笑)

端の位を取って先手の穴熊を誘う後手に、乗る三浦九段。頑強な居飛車穴熊を崩すことができるか注目でしたね。

後手は美濃囲いかと思いきや変則的な銀上がりで、銀冠を目指すのかと思いましたが、解説の山崎八段からは飛車を9筋に振り直す地下鉄飛車の構想が示されました。三浦九段もその雰囲気を感じ取ったのか、端に戦力を寄せ、対して後手は6筋に手を付けるなどする応手。

大橋四段は序盤から指し手が非常に早く、攻めも意欲的で、桂馬と香車だけで端攻めを開始しました。果たして無理攻めなのではと思われる攻め筋ですが、大橋四段は構わず攻め続けます。

大方の予想では、後手の攻めが切れて先手が盛り返して勝ちになるものと考えられていたはずですが、そこは意外に、なかなか攻めが切れず、そのまま押しつぶしてしまいました。先手も最終盤に後手玉に迫りますが捕らえることができずに投了となりました。

早指しならではの指し回しと、時間の使い方が生きた一局だと思います。

【叡王戦】第1局 金井恒太六段vs高見泰地六段

先手は金井六段で後手が高見六段、戦型は横歩取りでした。

横歩取りは、じわじわとリードを広げていくというよりは、わずかな隙を突いて技を決め、短手数で決着がつくイメージを持っています。本局はそれを象徴するかのような展開で、中盤までは形勢は互角だったように思います。

私程度の棋力で見ていると、先手は二筋から攻めて龍を作って、けっこういいのではと思っていました。しかし後手から先手陣への角の打ち込みから桂馬を利用した王手龍取りという一閃が炸裂し、高見六段の初戦勝利となりました。高見六段からすれば、後手番での勝利は大きいでしょうが、もちろんまだまだ油断できません。

明日から叡王戦

佐藤名人と羽生竜王名人戦が華々しく開幕しました。同じく、明日から新タイトル戦である叡王戦が開幕します。

金井恒太六段と高見泰地六段、果たしてどちらがシンデレラボーイとなるでしょうか。

変則持ち時間制ですが、明日は5時間で、対局場は名古屋城です。